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近畿大学・松本浩一准教授との共同研究の成果が論文誌Electrochemistryに掲載

シンクレスト株式会社の徐鵬宇博士と米山心研究員は、近畿大学大学院・総合理工学研究科理学専攻・松本浩一准教授らとの共同研究によって、電気エネルギーを活用したベンゾチアゾール類へのシアノ化反応の新規開発に成功しました。

この成果は、Electrochemistry誌(Impact Factor 2.7)に掲載されました。

Electrochemical Cyanation of Benzothiazole Derivatives
(DOI: https://doi.org/10.5796/electrochemistry.24-00133

ベンゾチアゾールおよびその誘導体は、医薬品や機能性材料における基本的な骨格となる化学物質であり、その合成法の改良は医薬品をはじめとした幅広い分野への展開が期待されています。本研究では、ベンゾチアゾール類とシアノ化源として取り扱いが容易なTMSCN(トリメチルシリルシアニド)に電流を通すことで、シアノ基が効率的に導入可能な合成法を確立しました。本合成法は、電気化学を利用することによって環境負荷を大幅に低減することを可能とし、シンクレストの目指す環境配慮型の開発設備につながる合成法として期待されます。